エジェクタピン跡の発生要因とエジェクタピンによる対策

当記事では、『エジェクタピン跡の発生要因とエジェクタピンによる対策』についてご紹介します。是非、最後までご覧下さい。

1.エジェクタピン(押出しピン)跡とは?

エジェクタピン跡とは、金型から成形品をエジェクタピンで取り出す際に発生する、成形品に残ったエジェクタピンの端面形状跡のことを指します。エジェクタピン跡は成形面に残ることから、成形品の外観品質低下・精度低下を引き起こします。平滑な成形面を製品に求める場合には、研磨等による後処理を行います。

2.エジェクタピン(押出しピン)跡の発生要因

型締注湯後、エジェクタピンがコアから飛び出ていると、成形品に穴や凹みの跡が発生します。反対に、エジェクタピンがコアから引っ込んでいると、成形品に凸形状の跡が発生します。これらに加えて、エジェクタピンに残存したバリ、エジェクタピン端面部の粗さ等もエジェクタピン跡の発生要因となります。

3. エジェクタピンによる対策

では、このエジェクタピン跡の発生をいかにして抑えれば良いのでしょうか。1つの方法として、エジェクタピンによる対策が挙げられます。具体的に、下記の項目を押さえたエジェクタピンを選定することにより、エジェクタピン跡の発生を抑えることが可能です。

  1. 高精度な全長寸法
  2. 良好な直角度と平面度
  3. 良好な表面粗さ
  4. 傾斜部分に使用する場合は、傾斜面に沿った先端形状エジェクタピンを使用する

上記の項目を満たしたエジェクタピンを使用することにより、エジェクタピン跡を防ぐことができ、成形品の品質向上を見込むことができます。

ちなみに、成形品へのエジェクタピン跡を少しでも小さくする方法として、エジェクタピンの直径を細くすることも有効です。(エジェクタピン折れを危惧される場合には、段付きエジェクタピンを使用することで解消されます。)

4.エジェクタピンのことなら秦精工にお任せください!

秦精工では、靭性があり折れにくいエジェクタピンの製作を得意としております。また、エジェクタピンの全長決め工程では、熟練の技術者により、切断後に端面研磨を行うことで、全長と端面の直角度、平面度、表面粗さを良好に仕上げることが可能です。エジェクタピン高品質に仕上げることで、金型組付け後の研磨仕上げによる負担を軽減します。また、エジェクタピンの追加工に対応しており、段付きピン、斜め加工等の先端形状加工も製作可能です。お気軽にお問い合わせください。

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